特集 AYA世代の女性ヘルスケア―対応と実際―
Ⅰ.生殖器の課題
2.ミュラー管発生異常
緒方 勤
1
T. Ogata
1
1浜松医科大学(特命研究教授)
pp.1034-1040
発行日 2022年9月30日
Published Date 2022/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002285
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ミュラー管は発生第5週頃に男女ともに出現し,その後,男性では精巣セルトリ細胞で産生される抗ミュラー管ホルモンにより退縮するが,女性ではAMH効果がないために子宮・卵管・腟上部へと分化する。本稿では,女性におけるミュラー管発生異常についてMayer-Rokitansky-Küster-Hauser syndrome,Müllerian duct aplasia, unilateral renal aplasia, and cervicothoracic somite dysplasia,Müllerian aplasia and hyperandrogenism,性腺・ミュラー管単独形成不全,PAGOD症候群,MYRF遺伝子異常(Cardiac-urogenital症候群)について,特にMYRF遺伝子異常に焦点を当てて述べる。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.