特集 多囊胞性卵巣症候群の最新知見―生涯にわたる健康管理を見据えて―
10.多囊胞性卵巣症候群の動物モデル研究
大須賀 智子
1
,
仲西 菜月
2
S. Osuka
1
,
N. Nakanishi
2
1名古屋大学大学院医学系研究科産婦人科学
2名古屋大学医学部附属病院総合周産期母子医療センター
pp.975-980
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002265
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
多囊胞性卵巣症候群(PCOS)は,月経不順,排卵障害,ゴナドトロピン分泌異常,糖代謝異常,脂質代謝異常,インスリン抵抗性など,多彩な症状を呈し,その病態の詳細は不明である。この複雑な病態を解明するため,様々な動物モデルの作成が試みられてきた。本稿では,主なPCOS動物モデルとその特徴を紹介するとともに,動物モデルを用いた検討による最近の研究成果を紹介する。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.