特集 多囊胞性卵巣症候群の最新知見―生涯にわたる健康管理を見据えて―
9.多囊胞性卵巣症候群とアンドロゲン過剰症
沖 利通
1
T. Oki
1
1鹿児島大学医学部保健学科成育看護学講座(教授)
pp.967-974
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002264
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多囊胞性卵巣症候群(PCOS)は,月経異常,アンドロゲン過剰症,多囊胞性卵巣を主徴とする。性成熟期には月経異常,不妊,多毛症を,性成熟期以降も代謝異常などを合併する。アンドロゲン過剰症は,耐糖能異常,脂質異常症,非アルコール性脂肪肝,心血管性疾患と密接に関連し,それぞれのライフステージで精神的負担の要因にもなっている。本稿は,PCOSの生涯にわたる健康管理のポイントをアンドロゲン過剰症の視点でまとめる。
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