特集 多囊胞性卵巣症候群の最新知見―生涯にわたる健康管理を見据えて―
8.多囊胞性卵巣症候群と若年者の月経異常
髙橋 俊文
1,3
,
三浦 秀樹
2,3
,
大越 千弘
2,3
,
山口 明子
2
,
神保 正利
1
,
菅沼 亮太
2,3
T. Takahashi
1,3
,
H. Miura
2,3
,
C. Okoshi
2,3
,
A. Yamaguchi
2
,
M. Jinbo
1
,
R. Suganuma
2,3
1福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター
2福島県立医科大学産科婦人科学講座
3福島県立医科大学生殖医療センター
pp.961-965
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002263
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多囊胞性卵巣症候群(PCOS)は,女性のライフステージ全般にわたりQOLを損ねる症候群である。月経の始まったばかりの若年者のPCOSに関するエビデンは乏しく,その取り扱いについてのコンセンサスは十分ではない。若年者における月経異常の原因としてPCOSが少なからずあるが,思春期特有の月経異常により診断には時間を要する。治療は成人女性のPCOSと同様に,肥満を認める場合は減量指導が第一選択であるが,月経異常が継続する場合は,子宮内膜保護目的でホルモン療法が必要となる。
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