今月の臨床 婦人科領域のホルモン治療―思春期から更年期まで
基本編 : マストな疾患を押さえる
多囊胞性卵巣症候群女性にみられるインスリン抵抗性と高アンドロゲンへの対処
馬場 剛
1
1札幌医科大学医学部産婦人科学講座
キーワード:
多囊胞性卵巣症候群
,
インスリン抵抗性
,
アンドロゲン過剰症
Keyword:
多囊胞性卵巣症候群
,
インスリン抵抗性
,
アンドロゲン過剰症
pp.696-701
発行日 2024年8月10日
Published Date 2024/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211310
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●PCOSの内分泌・代謝学的特徴として高アンドロゲン(アンドロゲン過剰症)とインスリン抵抗性があり,病態形成に重要な役割を果たしているとされる.
●インスリン抵抗性へのメトホルミン塩酸塩の投与は必須ではないが,排卵誘発薬に併用することで排卵効果の改善や卵巣過剰刺激症候群の低減が期待できる.
●挙児希望のないアンドロゲン過剰症にはOC/LEPが有効であるが,その禁忌症例ではメトホルミン塩酸塩の使用が考慮される.
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