特集 子宮収縮抑制薬の長期投与はやめられるのか?―切迫早産管理のエビデンスと実践―
7.切迫早産における細菌感染対策のエビデンス
米田 哲
1
S. Yoneda
1
1富山大学大学院医学研究科産科婦人科学教室
pp.719-724
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002201
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切迫早産の原因の1つに子宮内感染があり,状況によっては,その病原微生物による胎児死亡あるいは新生児死亡となるケースが存在する。このような症例を経験すると,抗菌薬治療を積極的に考慮したい衝動に駆られるが,現在までに,切迫早産に対する抗菌薬の使用については,有効とする明確なエビデンスがない。切迫早産における細菌感染についてはどのような評価と対策が現実的なのだろうか。最近の報告をもとに考えてみたい。
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