特集 子宮収縮抑制薬の長期投与はやめられるのか?―切迫早産管理のエビデンスと実践―
2.切迫早産における子宮収縮抑制薬の有効性の世界的なエビデンス
鮫島 大輝
1
,
永松 健
1
T. Samejima
1
,
T. Nagamatsu
1
1東京大学女性診療科・産科
pp.685-690
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002194
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本稿では,子宮収縮抑制薬の作用機序,早産防止効果についてのエビデンスについて概説している。国内で長年行われてきたリトドリン塩酸塩の長期投与の早産予防効果を支持するエビデンスはない一方で,現在は超音波スクリーニングの普及で妊娠中期の頸管長短縮例が早期に発見されるようになっており,このような症例に対する管理方法の確立も今後の課題である。
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