連載 FOCUS
切迫早産の診断と薬物治療のタイミング―子宮収縮抑制薬,抗菌薬,黄体ホルモン
米田 哲
1
1富山大学産科婦人科
pp.476-479
発行日 2021年5月10日
Published Date 2021/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210414
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●エビデンスの定かではない長期の子宮収縮抑制薬治療(maintenance tocolysis)は,特に本邦において経験的に行われているが,少なくとも過剰な投与は避けたい.
●羊水検査にて子宮内に病原微生物が存在する場合には,感染が進行する前に抗菌薬を適切に投与することで,妊娠期間が延長する可能性がある.
●無菌性の子宮内炎症が原因の切迫早産では,黄体ホルモン(17OHP-C)の投与により妊娠期間の延長と後期早産を減少しうる可能性がある.
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