特集 産婦人科診療に必要な遺伝カウンセリングの基本知識と実際
各論
2.がんゲノム医療:結果説明カウンセリング
植木 有紗
1
A. Ueki
1
1がん研有明病院臨床遺伝医療部
pp.161-166
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002050
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がんゲノム医療の実践にあたり結果開示の際に検討すべき事項は,報告された結果について ① 当該バリアントに病的意義があると判断されるか,② 当該バリアントが治療につながるか,③ 当該バリアントがgermline由来と考えられるか,④ 当該バリアントを患者に開示した際に血縁者を含めactionableな医療介入につなげられるか,という点が挙げられる。本稿では,がんゲノムの結果説明にあたってのポイントなどを概説する。またgermline findings開示の意義などについてあらためて解説し,産婦人科医としてがん治療やがん予防のサーベイランスに携わる役割について確認したい。
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