特集 ゲノムアレルギーからの脱却―泌尿器科医がぜひ知っておきたいゲノムの知識
〈Germline遺伝子異常と泌尿器がん〉
がん遺伝カウンセリングの実際
久我 亜沙美
1
,
植木 有紗
1
1公益財団法人がん研究会有明病院 臨床遺伝医療部
キーワード:
遺伝性腫瘍
,
遺伝カウンセリング
,
遺伝学的検査
Keyword:
遺伝性腫瘍
,
遺伝カウンセリング
,
遺伝学的検査
pp.640-645
発行日 2024年8月20日
Published Date 2024/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413208192
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
▶ポイント
・遺伝性腫瘍に関する正確な情報を知ることで,がん既発症者の未発症臓器に対する医学的管理の導入や未発症の血縁者のがん予防を目的とした医学的介入が可能になるという意義がある.
・遺伝カウンセリングでは,がんと遺伝に関する情報提供を基盤としてリスクアセスメントを行い,遺伝学的検査の活用や診断後の対策について患者・家族とともに検討する.
・遺伝性腫瘍診療は単一の診療科で完結するものではなく,関係する診療科・部門が連携し,遺伝学的診断に応じた治療戦略やがん発症予防策を講じる体制を構築することが重要である.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.