特集 産婦人科診療に必要な遺伝カウンセリングの基本知識と実際
各論
1.がんゲノム医療:検査前遺伝カウンセリング
小川 千加子
1
,
依田 尚之
1
,
増山 寿
1
,
平沢 晃
2
C. Ogawa
1
,
N. Ida
1
,
H. Masuyama
1
,
A. Hirasawa
2
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科産科・婦人科学
2岡山大学大学院医歯薬学総合研究科臨床遺伝子医療学
pp.155-160
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002049
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・がんゲノム医療とは,狭義の意味ではがん遺伝子パネル検査を指すこと多いが,本質的は未発症者のがん予防も含めた医療であり,薬剤選択に加え,予測される予後や他のがんのリスクを個別に評価し管理することも含んでいる。
・がんゲノム医療における遺伝カウンセリングでは,疾患への遺伝医学的な理解を促し,クライエントを全人的に捉え心理面や社会経済面での問題にも対応することで,がん予防やQOLに貢献する。
・婦人科領域ではgermline findingsが比較的高率に検出される。特に遺伝性乳癌卵巣癌(HBOC)とLynch症候群が同定される頻度が高い。
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