特集 産婦人科 働き方改革へのロードマップ
8.大学病院における働き方改革
曾根 献文
1
,
甲賀 かをり
1
K. Sone
1
,
K. Koga
1
1東京大学産婦人科学教室
pp.53-56
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002020
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本稿では,当教室の現状,現時点での働き方改革およびその問題点,これから考えている働き方改革について述べる。当大学は分娩件数が年間1000件を超える総合周産期母子医療センターかつ和痛分娩を行っており,当直業務は大学勤務者数に比し楽とはいえない。現時点での働き方改革としては,2017年より当直翌日は業務フリーにし,当直免除の子育て助教を設けたことである。また,リクルート活動を活発にして医局員数を増やすことも長期的にみれば働き方改革であると考える。今後計画している働き方改革は,常勤で勤務することが難しい教室員に,非常勤の勤務枠をマッチングしてアレンジする「キャリア支援制度」を施行する予定である。これから段階的に働き方改革を進めていき,医局員が働きやすい環境を作っていきたいと考えている。
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