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医師の働き方改革
内山 善康
1
Yoshiyasu UCHIYAMA
1
1東海大学医学部外科学系,整形外科学
pp.1483-1483
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002342
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手前味噌だがわれわれ,平成初期世代の医師はよく働いたと思う。研修医時代は低賃金で朝から翌朝までわずかな仮眠で文句も言わず,ほとんど自宅に帰れなかったことを思い出す。そして大学院生になると,無給の労働力として学費を払いながら臨床と研究を並行する生活が4年続くのだ。研究は臨床が終わった深夜から始まり,終わるのは早くて朝方になる。研修医や若手医師は研修をさせていただく立場であり,そういうものなのだと教えられてきた。理不尽と思うことすら許されなかったし,思う暇もなかった。
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