特集 最新知識の理解に役立つ 産婦人科医療の変遷と展望
婦人科腫瘍
2.婦人科悪性腫瘍における低侵襲手術
関山 健太郎
1
,
万代 昌紀
2
K. Sekiyama
1
,
M. Mandai
2
1田附興風会医学研究所北野病院産婦人科
2京都大学大学院医学研究科婦人科学産科学教室
pp.1089-1094
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001875
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子宮悪性腫瘍手術の約1/4が腹腔鏡下手術,ロボット支援手術といった低侵襲手術(MIS)として行われている。整容性上の利点,術後疼痛の軽減,入院期間の短縮,手術創に関連した合併症の回避といった,従来の開腹手術を大幅に凌駕する利点があると考えられ,MISの件数は増加の一途である。一方で,2018年に発表された子宮頸癌に対して開腹手術よりもMISが予後不良であるとする第Ⅲ相試験の結果を受けて,悪性腫瘍に対するMISの予後に関して再検証がなされるようになっている。本稿においては子宮悪性腫瘍手術に対するMISの施行状況,腫瘍学的予後に関する現状と今後の展望について解説する。
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