特集 最新知識の理解に役立つ 産婦人科医療の変遷と展望
生殖医療
3.着床検査
赤枝 俊
1
,
廣田 泰
1
S. Akaeda
1
,
Y. Hirota
1
1東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座
pp.1077-1082
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001873
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体外受精において,良好胚を複数回移植行っても妊娠しない反復着床不全が大きな課題である。胚側の因子の検討,母体側の因子の検討など様々なアプローチがされているが,詳細な子宮内環境の検討はそれほど行われてこなかった。近年の解像度の高い子宮鏡検査や次世代シークエンサー(NGS)などを用いた技術の進歩から,より詳細な子宮内環境の評価が可能となってきた。慢性子宮内膜炎の検索,子宮内膜受容能検査(ERA),子宮内細菌叢検査などを行うことでより詳細に子宮内環境を評価し,不妊治療の転帰を改善させる可能性がある。
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