特集 産婦人科医が知っておくべき婦人科腫瘍の病理学
総論
1.癌ゲノム医療のための手術摘出標本の取り扱い
大石 善丈
1
Y. Ooishi
1
1飯塚病院病理科
pp.913-919
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001833
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癌ゲノム医療の基盤である癌遺伝子パネル検査は、従来病理診断のために作られてきたホルマリン固定パラフィン包埋ブロック(Formalin Fixed Paraffin Embedded tissue block, FFPEブロック)を用いて行われる。癌遺伝子パネル検査に適した良質の核酸を抽出できるFFPEブロックを作成するためには,1)臓器摘出後可及的速やかに2)大きな臓器は適切に入割し3)十分量の4)10%中性緩衝ホルマリンで固定する必要がある。癌ゲノム医療が実装された日本において,手術標本の適切な取り扱いはすべての病院に共通する課題である。
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