特集 早期食道癌1995
主題
Ⅰ.診断
5.病理診断
a)病理標本
(1)生検標本の取り扱い
石黒 信吾
1
,
辻 直子
1
,
寺尾 壽幸
1
,
建石 龍平
1
1大阪府立成人病センター病理検査科
キーワード:
食道表在癌
,
生検組織診断
,
扁平上皮癌
,
食道炎
,
鑑別診断
Keyword:
食道表在癌
,
生検組織診断
,
扁平上皮癌
,
食道炎
,
鑑別診断
pp.375-381
発行日 1995年2月26日
Published Date 1995/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105354
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要旨 表在型食道癌の診断を生検組織診断の面から解説した.食道の生検組織診断の際には,まず組織切片が基底層に対して垂直に薄切されていることが必要であること,生検組織診断には限界があることと生検診断におけるdysplasiaという表現に対する現在の病理の立場を述べた.更に扁平上皮癌と炎症性粘膜との鑑別診断を核所見,細胞質所見,構造所見に分けて列挙し実例を示した.最後に肉眼型との対比において,生検材料採取部位について解説した.
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