今月の臨床 卵巣がん—疫学から治療まで
術中・術後診断
19.術後摘出標本の取り扱い
井筒 俊彦
1
Toshihiko Izutsu
1
1岩手医科大学産婦人科
pp.828-830
発行日 1992年7月10日
Published Date 1992/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900931
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卵巣においては表層上皮,間質,性索間質,胚細胞より良性,境界悪性,悪性と異なる生物学的特性を持つ多種多様な腫瘍が発生する(表1)。このことから卵巣腫瘍の良性,境界悪性,悪性の判定および組織型の診断は,患者の治療法,あるいは予後にまで影響を及ぼすこともあり,非常に重要である。
本稿では卵巣腫瘍の組織学的検査にとって必要な術後摘出標本の取り扱いと注意事項について述べたいと思う。
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