臨床経験
腹腔鏡下手術におけるセプラフィルム®貼付の工夫─Paper-Roll technique, Cylinder-Roll technique
瀬尾 晃平
1
,
石川 哲也
1
,
三村 貴志
1
,
宮本 真豪
1
,
森岡 幹
1
,
関沢 明彦
1
1昭和大学医学部産婦人科学講座
pp.667-671
発行日 2016年7月10日
Published Date 2016/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208826
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▶要約
術後の癒着が少ないとされている腹腔鏡下手術ではあるが,術後合併症を回避する点から,癒着防止材を使用することが望ましい.腹腔鏡下手術における5mm,12mm径トロッカーからのセプラフィルム®挿入および貼付に関する新たな方法を考案したので報告する.
・12mm径トロッカーからの挿入法─Paper-Roll technique
ホルダーごとセプラフィルム®を鉗子で把持し,トロッカーから目標部位に挿入・貼付後,ホルダーを体腔外に出す方法である.
・5mm径トロッカーからの挿入法─Cylinder-Roll technique
トロッカー内の水分や血液をトロックス®Ⅱ-Dタイプガーゼで拭き取り,鉗子に巻きつけたセプラフィルム®をそのカートリッジ部分に挿入し,トロッカーから挿入・貼付する方法である.
5mm,12mm径トロッカーからのセプラフィルム®挿入に関し,従来法に比べ,迅速,簡易,安価に行うことが可能になった.
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