特集 症例にマッチする分娩誘発アプローチ
2.頸管熟化法の実際
永松 健
1
T. Nagamatsu
1
1東京大学医学部附属病院女性診療科・産科
pp.371-376
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001684
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分娩誘発のステップは,子宮頸管熟化処置と陣痛誘発の2つの段階に区分される。陣痛誘発に先行して子宮頸管熟化処置を実施することが分娩誘発成功率の向上につながる。この熟化処置の方法として,国内ではラミナリアやメトロイリンテルを用いた器械的熟化法が従来普及していた。一方で海外では,プロスタグランジン製剤による薬物的方法が第一選択となっている。日本でも2020年4月からジノプロストン腟内留置用製剤が臨床導入されて注目されているが,本剤の特徴として子宮頸管熟化作用とともに子宮収縮作用があるため,使用に際してはそのことを十分に念頭において安全な使用を心がけることが大切である。
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