今月の臨床 分娩発来—しくみと調節
子宮筋の感受性と頸管熟化
2.コラーゲンと頸管熟化
高橋 通
1
,
渡辺 芳明
1
,
畑 俊夫
1
1埼玉医科大学産婦人科
pp.158-160
発行日 1995年2月10日
Published Date 1995/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902027
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ほとんどが筋線維から構成される子宮体部とは異なり,子宮頸管は組織学的に見て大部分が結合織より構成される.非妊娠時は硬く,妊娠中は胎児を保持するために閉鎖し,妊娠末期には胎児排出のための産道としての機能を発揮するために,一転して軟化し伸展性を増す.いわゆる熟化した状態になる.このダイナミックな変化は,頸管のコラーゲンの量的・質的変化が主体をなす1).
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