今月の臨床 頸管熟化と子宮収縮の徹底理解!―安全な分娩誘発・計画分娩のために
子宮頸管熟化
ヒトにおける頸管熟化の基礎
杉村 基
1
1浜松医科大学医学部医学科産婦人科家庭医療学講座
pp.402-407
発行日 2021年5月10日
Published Date 2021/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210402
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●子宮頸管は線維芽細胞,単球マクロファージなどの間質細胞,細胞外マトリクスにより構成され,妊娠分娩時には軟化,熟化,分娩後は修復機転のリモデリングが起こる.
●正期産における子宮頸管の変化では主として未熟コラーゲン線維の増加や炎症免疫細胞の関与するヒアルロナンの産生増加による水分含量の増加による熟化が起こる.
●自然早産における子宮頸管の変化では感染炎症により産生されたサイトカインにより,蛋白分解酵素やプロスタグランジンが誘導され,子宮頸管の軟化,熟化が起こる.
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