特集 症例にマッチする分娩誘発アプローチ
3.子宮収縮薬の特徴と使用法
川合 健太
1
,
伊東 宏晃
2
K. Kawai
1
,
H. Itoh
2
1浜松医科大学医学部附属病院周産母子センター
2浜松医科大学産婦人科
pp.377-383
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001685
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分娩誘発について,各国のガイドラインで複数の共通する項目を確認できる一方で,統一された見解はない。日本では子宮収縮薬として,オキシトシン,プロスタグランジンF2α(ジノプロスト),およびプロスタグランジンE2(ジノプロストン)錠の3剤が使用されている。実際の使用法は添付文書および日本の「産婦人科診療ガイドライン—産科編2020」の内容を遵守する。各国のガイドラインでは日本と異なり,経腟投与のプロスタグランジンE2は子宮頸管熟化および分娩誘発目的で記載されていることが多い。日本で用いられている薬剤ではオキシトシン以外の薬剤についての研究数が少なく,各国のガイドラインでの取り扱いもほとんどない。日本で使用できる子宮収縮薬の有効性および安全性について検討していく必要がある。
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