特集 HPVワクチンを改めて考える―接種勧奨の再開に向けて―
3.HPVワクチン時代の子宮頸がん検診
小貫 麻美子
1
,
松本 光司
1
M. Onuki
1
,
K. Matsumoto
1
1昭和大学医学部産婦人科学講座
pp.955-961
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000545
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子宮頸がんの予防戦略は,HPV感染が子宮頸がん発症の最大のリスク因子であることを背景に,海外ではHPVワクチン(一次予防)とHPVテストによるがん検診(二次予防)を両輪としたものに大きく変わりつつある。海外ではすでに子宮頸がんの一次予防と二次予防をいかに効率的に組み合わせるかが課題となっており,両方を積極的に組み合わせた新しい予防戦略(HPV-FASTER)も提唱されている。わが国はワクチン・検診の両面で立ち遅れており,このままでは子宮頸がん予防の後進国になってしまうかもしれない。
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