特集 内膜を極めるⅡ—婦人科疾患の治療と内膜機能—
3.子宮内膜の保護に配慮した子宮筋腫,子宮腺筋症核出術
明樂 重夫
1
S. Akira
1
1日本医科大学産婦人科
pp.1141-1146
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001446
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子宮筋腫や子宮腺筋症は発生した部位により妊孕性を低下させ,核出術によって着床能が改善することが知られている。そのポイントは術中における子宮内膜機能の障害を最小限にとどめることにあり,内膜破綻や熱損傷を可及的に避ける必要がある。そのためには筋腫ではmyoma pseudocapsuleの温存,腺筋症では子宮内膜を十分残しながら腺筋症病巣を可及的に切除し,妊娠・分娩に耐えうる子宮壁を再建することが重要である。
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