今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで
手術手技のポイントと留意点
子宮筋腫による不妊機序と子宮筋腫核出術の適応
熊切 順
1
1東京女子医科大学産婦人科
pp.995-1000
発行日 2019年10月10日
Published Date 2019/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209831
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●筋層内・粘膜下子宮筋腫は,子宮内環境の変化や子宮異常収縮により不妊の要因となりうる.このため,これらの子宮筋腫を有する不妊症例には外科的治療が有用である.
●腹腔鏡下子宮筋腫核出術は,開腹術と比較して術後癒着が少ないことから妊孕性温存術式として有用だが,標準化した手術術式による効率的な施術が重要である.
●腹腔鏡下子宮筋腫核出術の術後再発により再治療が必要になる可能性と,術後妊娠時の子宮破裂のリスクについては,術前に十分な説明を行う必要がある.
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