今月の臨床 婦人科腹腔鏡手術の進歩と“落とし穴”
腹腔鏡手術のピットフォール
良性疾患
3.子宮筋腫,子宮腺筋症
西澤 春紀
1
,
廣田 穰
1
,
藤井 多久磨
1
1藤田保健衛生大学医学部産婦人科学教室
pp.1046-1056
発行日 2015年11月10日
Published Date 2015/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208548
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●腹腔鏡下子宮筋腫核出術の術前評価項目として,筋腫核最大径,核出数,筋腫核径総和が有用であるが,筋腫核が軟らかく境界が不明瞭な例は出血が増加する.
●婦人科良性疾患に対する腹腔鏡下子宮全摘術の適応拡大には,閉鎖腔手術における腫瘍サイズの克服と術式の標準化を考慮する.
●子宮腺筋症摘出術は難度が高く,標準術式が確立されていないため,各施設のスキルに応じたアプローチを選択すべきである.
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