症例
化学放射線療法が有用であった原発性子宮悪性リンパ腫の1例
門前 芳夫
1
,
溝脇 貴志
1
,
森内 幸美
2
,
岩崎 啓介
3
,
村上 誠
4
Y. Monzen
1
,
T. Mizowaki
1
,
Y. Moriuchi
2
,
K. Iwasaki
3
,
M. Murakami
4
1佐世保市総合医療センター放射線科
2同センター血液内科
3同センター病理診断科
4同センター産婦人科
pp.915-918
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001374
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症例は72歳女性。検診で子宮頸部に腫瘤を指摘された。MRI検査で,子宮頸部に長径4cmの腫瘤を認めた。頸管内生検が行われ,病理所見でびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断された。ⅠEA期(Ann Arbor分類),IPIで低リスクと診断された。R-CHOP療法とR-THP-COP療法が施行された。化学療法施行後,30Gyの放射線治療が行われた。化学放射線療法後,49カ月を経て,無再発生存中である。原発性子宮悪性リンパ腫の治療方針は,化学療法を先行し,放射線治療の追加治療が選択肢の1つになる。
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