Japanese
English
症例
胃原発悪性リンパ腫の1例
A case of malignant lymphoma of the stomach
山際 裕史
1
,
大西 武司
2
,
稲守 重治
2
,
竹内 藤吉
2
,
石原 明徳
3
Hiroshi YAMAGIWA
1
,
Takeshi ONISHI
2
,
Akinori ISHIHARA
3
1三重県立大学医学部中検病理
2市立伊勢総合病院外科
3三重県立大学医学部第1外科
pp.711-714
発行日 1973年5月20日
Published Date 1973/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205810
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はじめに
胃の悪性リンパ腫は,本邦では約400例が文献上に報告されていて,決してまれとはいえない.早期胃癌は粘膜下までの浸潤で,転移の有無を問わないというとりきめであるが,悪性リンパ腫の場合は,その性格上,これと同じように考えることはできないが,一応,粘膜下までの浸潤を早期とすれば,8例が文献上に報告されているにすぎない5,9-15).
本稿では,胃のリンパ網内系の不規則な増生(lym-phoreticulosis)の1部が悪性化したと考えられる症例を示し,若干の考察を加える.
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