診療
子宮内膜吸引組織診における吸引器付きカテーテルの有用性
吉満 輝行
1
,
権藤 佳奈子
1
,
深川 知明
1
,
藤田 智之
1
,
河野 亮介
1
T. Yoshimitsu
1
,
K. Gondo
1
,
T. Fukagawa
1
,
T. Fujita
1
,
R. Kawano
1
1大牟田市立病院産婦人科
pp.659-665
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001310
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【目的】子宮内膜組織の採取に関し,プラスチック製吸引式内膜検査器具の有用性や利便性が着目されている。われわれはさらに安価である吸引器付きカテーテルに着目し,有用性に関する比較検討を行った。
【方法】2018年3月〜2019年6月に当院で子宮を摘出した90症例を対象として,摘出前の同一子宮からカテーテルと吸引式内膜検査器具を用いて子宮内膜組織を採取した。それぞれをCA群,P群とし,各群と摘出子宮との診断一致率を評価した。
【結果】各群と摘出子宮との診断一致率に有意差はなかった(p=1.000)。
【結語】子宮内膜吸引組織診の際に吸引器付きカテーテルを用いることに対し特に不利益は認められず,器具挿入が困難な症例や被検者の疼痛が強い症例では特に有用であると考える。
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