特集 経腟分娩vs帝王切開—分娩様式の選択と対応—
6.早産児
今田 信哉
1
,
兵藤 博信
1
S. Imada
1
,
H. Hyodo
1
1東京都立墨東病院産婦人科
pp.579-584
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001298
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早産児の分娩様式について,当科では胎児推定体重1,500g未満あるいは妊娠30週未満の場合は,早産児への産道通過時のストレス軽減のため帝王切開手術を選択しているが,それ以外は正期産児と同様の手術適応としている。各病院の医療体制によって,このような基準は大きく変わってくると思われる。母児の安全を第1とした分娩様式を選択すべきであるが,この選択は,一見簡単なようにみえて実は複雑で真の正解がないものである。早産児の分娩においては,症例ごとに手術適応を検討すべきであるが,現状では各施設の新生児医療の受け入れ態勢によって,日中の帝王切開分娩を選択するのもやむを得ないと考えられる。
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