増刊号 周産期診療のための病態生理
[新生児編]
発育
どのような成長が早産児にとって望ましいのか
東海林 宏道
1
SHOJI Hiromichi
1
1順天堂大学医学部小児科学講座
キーワード:
catch-up growth
,
body mass index
,
体組成
,
生活習慣病
Keyword:
catch-up growth
,
body mass index
,
体組成
,
生活習慣病
pp.507-509
発行日 2023年12月28日
Published Date 2023/12/28
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001354
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早産児における成長障害や発達遅滞の基本病因
早産児における生後早期の栄養管理は,成長障害や発達遅滞を避けるために,胎児発育に準じた身長や体重の増加を目標とするのが一般的である。特に胎児発育不全を伴った早産児では,低栄養に曝されると神経発達予後不良に関連し,過栄養が将来の2型糖尿病や肥満に影響するため,NICU入院中は胎児発育曲線を,退院後は成長曲線を目安に身体計測値を継続的にモニタリングすることが重要である。
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