臨床経験
子宮腺筋症合併妊娠における周産期予後の検討
上野 琢史
1
,
山田 拓馬
1
,
竹田 健彦
1
,
田野 翔
1
,
宇野 枢
1
,
鈴木 徹平
1
,
原田 統子
1
,
岸上 靖幸
1
,
小口 秀紀
1
T. Ueno
1
,
T. Yamada
1
,
T. Takeda
1
,
S. Tano
1
,
K. Uno
1
,
T. Suzuki
1
,
T. Harata
1
,
Y. Kishigami
1
,
H. Oguchi
1
1トヨタ記念病院周産期母子医療センター産科
pp.1485-1490
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001097
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近年,子宮腺筋症合併妊娠は増加しているが,周産期予後に関する報告は少ない。今回,当院における子宮腺筋症合併妊娠の周産期予後について後方視的に検討した。子宮腺筋症をFocal typeとDiffuse typeに分類し,おのおのを対照群と比較すると,Focal typeでは子宮内胎児死亡(IUFD)の頻度が有意に高く,また胎位異常,帝王切開が有意に多かった。Diffuse typeと対照群間,Focal typeとDiffuse type間の比較では周産期予後に関して有意差は認めなかった。子宮腺筋症合併妊娠,特にFocal typeではIUFDや胎位異常に注意し,ハイリスク妊婦として慎重な周産期管理を行う必要がある。
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