特集 外陰疾患を極める
10.外陰がん(悪性黒色腫)の診断と治療
原野 尚美
1
,
岡本 愛光
1
N. Harano
1
,
A. Okamoto
1
1東京慈恵会医科大学産婦人科学講座
pp.1137-1143
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001004
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外陰がんは症例数が少なく,治療法についてのエビデンスは乏しい。診断時の年齢が高齢であることが多いが,高齢者でも治療の主体は手術である。しかし近年,放射線同時化学療法も選択肢の1つとなりつつある。外陰悪性黒色腫はわが国の10万人に1.5〜2人に発症する悪性黒色腫の1%以下という非常に稀な疾患である。近年は,分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の新薬の出現が加速している。2015年に発刊された「外陰がん・腟がん治療ガイドライン」と近年の研究報告をふまえ,悪性黒色腫も含めて解説する。
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