特集 外陰疾患を極める
9.尿道カルンクル
冨田 雅之
1
M. Tomita
1
1立正佼成会附属佼成病院泌尿器科
pp.1133-1134
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001002
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診療の場でよくみられる尿道カルンクルは,尿道の慢性炎症による反応性腫瘤と考えられる1)。尿道カルンクルだけでは無症状で治療の必要性はないが,炎症が増強し尿道カルンクルが充血してくると,出血や排尿時痛などの症状が出現する。したがって,治療としてのステロイド軟膏の塗布は,尿道カルンクルの炎症・充血を改善させるものであって,カルンクル自体がなくなるものではない。症状が消失すれば,無治療経過観察でよしと考える。
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