特集 異所性妊娠を考える
8.その他の部位の妊娠
石橋 ますみ
1
,
徳永 英樹
1
,
八重樫 伸生
1
M. Ishibashi
1
,
H. Tokunaga
1
,
N. Yaegashi
1
1東北大学産婦人科
pp.1025-1028
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000972
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異所性妊娠は全妊娠の1~2%であり,その95%が卵管妊娠である。稀な着床部位として子宮頸管,卵巣,腹膜,帝王切開瘢痕部などが挙げられるが,さらに稀な部位として肝臓,脾臓,後腹膜も報告されており,また内外同時妊娠,卵管双胎妊娠も報告されている。稀な着床部位で起こる異所性妊娠は診断が困難であるため,母体の死亡率も高い。稀な部位で起こる異所性妊娠の可能性を念頭に置いて診断を進めることが必要である。
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