特集 図解 分子メカニズムから理解する婦人科がんの薬物療法
【総論】
Ⅰ 婦人科における抗悪性腫瘍薬の種類と特徴
7.抗悪性腫瘍抗生物質
-b.トラベクテジン
渋谷 祐介
1
,
徳永 英樹
1
Y. Shibuya
1
,
H. Tokunaga
1
1東北大学産婦人科
pp.1269-1274
発行日 2021年11月30日
Published Date 2021/11/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000001932
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子宮肉腫は婦人科腫瘍のなかでも特に予後が不良であり,発生頻度の少なさから進行例や再発例に対する治療方針はいまだ確立されていない。子宮平滑筋肉腫を含む悪性軟部腫瘍の進行例における化学療法には一次治療としてドキソルビシンを主とした治療が,二次治療としてゲムシタビンとドセタキセルの併用療法などが用いられてきた。二次治療の新たな選択肢として,2012年からパゾパニブ,2015年からトラベクテジン(商品名:ヨンデリス®),2016年からエリブリンがわが国において保険承認を受け,使用可能となった。
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