特集 婦人科がん治療における下肢リンパ浮腫―センチネルリンパ節生検の保険適用はなぜ必要なのか
6.子宮体癌に対するセンチネルリンパ節生検と新FIGO分類
徳永 英樹
1
H. Tokunaga
1
1東北医科薬科大学産婦人科
pp.917-921
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003078
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かつて,子宮腔に挿入されるゾンデの長さで進行期が判定されていた時代から半世紀,ゲノム情報が進行期の決定因子となる時代となった。さらにセンチネルリンパ節の探索を前提としたサブステージも設定され,子宮体癌の進行期分類は複雑化した。子宮頸癌・体癌のセンチネルリンパ節生検の保険適用を申請しているが,令和6(2024)年度改定においてその申請は叶わなかった。トレーサーの一部および診断補助技術としてのOSNA法は保険適用された。今後もエビデンスに基づいた保険適用申請を続け,日常診療にSLN生検を加えることで患者利益の向上を図り,国際的な診療のトレンドに乗り遅れないような努力が必要である。
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