特集 多職種連携による婦人科がん治療の実践
6.がん専門薬剤師の婦人科がん治療での役割と連携
徳永 英樹
1
,
平川 寛之
2
,
岡田 浩司
2
H. Tokunaga
1
,
H. Hirakawa
2
,
K. Okada
2
1東北医科薬科大学産婦人科
2同 薬剤部
pp.1029-1034
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003108
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がん診療における薬物療法は,新規薬剤の開発に伴い複雑化している。安全かつ有効な診療の提供には「薬の専門家」である薬剤師の協力が不可欠である。がん診療に携わる薬剤師の認定制度があり,がん薬物療法に深い理解をもった薬剤師の育成が図られている。がん専門薬剤師は患者・担当医・院外薬局の関係性のハブのような役割ももち,円滑な情報共有と質の高い診療の構築の一翼を担っている。薬剤師の介入は患者予後にもよい影響を与えることが示されており,職種の特性を活かした連携が安全かつ有効ながん診療につながるものと考える。
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