特集 産婦人科診療decision makingのためのMRI・CT
Ⅳ.悪性腫瘍の診療方針決定のための画像診断
6)子宮頸癌放射線治療後の残存病変の画像診断
齋田 司
1
T. Saida
1
1筑波大学医学医療系放射線診断・IVR学
pp.898-904
発行日 2019年6月30日
Published Date 2019/6/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000939
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患者設定 60歳,子宮頸癌ⅢB期(扁平上皮癌)にて,放射線化学療法を行った。放射線治療終了後2カ月の時点で,腟鏡診上は子宮頸部の腫瘍は縮小している。子宮頸部細胞診を行ったところ,異型細胞が認められるがviableな癌細胞であるか否かの判断は困難とのことであった。そこでMRIによって腫瘍の状態を評価することとした。残存病変があれば,骨盤除臓術も考慮している。MR画像により,治療が必要な残存病変があるか,あるいは治療効果を見ているだけであるかについて,どのように評価すればよいか?
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