特集 産婦人科診療decision makingのためのMRI・CT
Ⅳ.悪性腫瘍の診療方針決定のための画像診断
2)子宮内膜癌の局所進展の画像診断
中本 篤
1
A. Nakamoto
1
1大阪大学大学院医学系研究科放射線統合医学講座放射線医学
pp.874-880
発行日 2019年6月30日
Published Date 2019/6/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000935
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患者設定 ① 50歳台。3年前より月経不順あり。1年前より続く不正性器出血を主訴に来院。エコーにて子宮内腔に腫瘤を認め,子宮内膜生検を行ったところ,類内膜癌Grade 2を認めた。全腹部造影CTにて,リンパ節転移の所見を認めない。MRIを施行し,子宮頸部間質浸潤の所見があれば開腹して広汎子宮全摘術,筋層浸潤の深さが1/2以上であれば傍大動脈リンパ節郭清を含む開腹手術,筋層浸潤の深さが1/2未満であれば腹腔鏡下手術の予定である。MRIをどのようにオーダーし,どのように画像を評価して,手術術式を決めればよいか? ② 30歳台,未婚。1カ月前より続く不正出血にて来院。エコーにて子宮内膜肥厚を認め,子宮内膜生検を行ったところ,類内膜癌Grade 1(G1)を認めたが,妊孕性温存希望がある。全腹部造影CTにて,リンパ節転移の所見を認めない。MRIを施行し,筋層浸潤所見がなければ子宮内膜全面搔爬およびMPA投与による妊孕性温存治療を行う方針とした。MRIをどのようにオーダーし,どのように画像を評価して,手術術式を決めればよいか?
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