特別企画 はじめてのがん遺伝子パネル検査 特別講義
がん遺伝子パネル検査レポートを読むための6項目—NCCオンコパネルとF1CDx
久保 崇
1,2,3
1国立がん研究センター中央病院臨床検査部
2国立がん研究センター研究所基盤的臨床開発研究コアセンター臨床ゲノム解析部門
3国立がん研究センターがんゲノム情報管理センター情報利活用戦略室
pp.240-246
発行日 2019年7月15日
Published Date 2019/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200406
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日常診療にがん遺伝子パネル検査レポートがやってきます
シスメックス社の「OncoGuideTM NCCオンコパネルシステム」(以下、NCCオンコパネル)ならびに中外製薬社の「FoundationOne® CDxがんゲノムプロファイル」(以下、F1CDx)の2つのがん遺伝子パネル検査が「がん遺伝子プロファイリング検査」として保険診療下で使えるようになり、日本においてもようやくがん遺伝子パネル検査の実施体制が整いました。
これらの検査では、検出された患者腫瘍組織の遺伝子異常の情報を治療に活用していくために、検出された遺伝子異常から候補となる治療法の適格性まで、段階的に評価を重ねていく必要があります(Fig.1)。
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