特集 今さら聞けない産婦人科診療のコツとトラブル対処法
5.妊娠中の婦人科腫瘍手術
-―適応と留意点を知ろう―
添田 周
1
,
古川 茂宜
1
,
藤森 敬也
1
S. Soeda
1
,
S. Furukawa
1
,
K. Fujimori
1
1福島県立医科大学産科婦人科学講座
pp.1601-1607
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000667
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卵巣腫瘍合併妊娠,子宮筋腫合併妊娠に対しては,無症状の場合には保存的に経過観察することが推奨される。しかし,疼痛などで有症状な場合や悪性疾患が否定できない場合には手術での対応が必要になる。良性疾患の場合には,非妊娠時と同様に開腹手術だけでなく腹腔鏡下手術が積極的に導入されている。術後の流早産などのリスクがあることから手術の適応は慎重に検討することと,十分なインフォームド・コンセントのもとで行うことが重要である。
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