特集 難治性婦人科悪性腫瘍の臨床最前線
3.子宮癌肉腫
原野 謙一
1
K. Harano
1
1国立がん研究センター東病院先端医療科・乳腺腫瘍内科
pp.721-724
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000485
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
子宮癌肉腫は,比較的稀な子宮体部原発の悪性腫瘍である。組織学的に上皮性分化と間質性分化を併せ持ち,悪性度の高い腫瘍である。稀な悪性腫瘍のため,子宮癌肉腫に特化した臨床試験が少なく,標準治療は確立されていない。臨床的に癌肉腫は低分化型子宮内膜腺癌と同様の治療方針が採られる。イホスファミド併用化学療法がこれまでの術後補助・再発後化学療法において用いられてきたが,現在,パクリタキセル+カルボプラチン療法の有効性が認識されつつあり,現在臨床試験が行われている。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.