シリーズで学ぶ最新知識
産婦人科に直面する感染症の最新知識 6.HCV 感染
飯塚 美徳
1
1千葉市立海浜病院産科(統括部長)
pp.1867-1869
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000262
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C 型肝炎ウイルス(HCV)が1989 年に発見されてから28 年が経過した。近年HCV に直接作用する経口剤の抗ウイルス薬が多く開発され,C 型慢性肝炎に対する初回治療例での著効率は95%を超えているが,妊婦や小児への抗ウイルス薬使用経験はほとんどない。また,HCVの主たる感染経路とされている母子感染を予防する有効な手段も現時点ではない。この状況のなかでわれわれ産婦人科医は,肝臓専門医および小児科医と連携しながら,HCV キャリア女性,およびHCV キャリア妊婦より出生した児の管理をすることが重要である。
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