特集 不妊と不育の新たな課題
9. 子宮移植の世界の現状と課題
木須 伊織
1
,
阪埜 浩司
1
,
青木 大輔
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.1833-1838
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000257
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近年,先天的もしくは後天的に子宮を失った子宮性不妊女性が自ら児を得るための1 つの手段として,子宮移植が考えられている。海外ではすでに臨床研究がなされ,2014 年9 月にはスウェーデンにおいて世界で初めての生体間子宮移植後の出産が報告された。この福音を契機に国際的に子宮移植が新たな医療技術として急速に展開されつつある。一方で子宮移植はまだ研究段階であり,解決すべき多くの課題が残されている。本稿では,子宮移植の海外の現状および課題について概説する。
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