今月の臨床 体外受精マニュアル—新しく始める人へのアドバイス
体外受精の基本操作
1.卵巣刺激法
4)Poor responderへの対応
高岡 康男
1
,
千石 一雄
1
,
石川 睦男
1
1旭川医科大学産婦人科
pp.1047-1051
発行日 1995年8月10日
Published Date 1995/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902221
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●はじめに
体外受精・胚移植(以下IVF-ET)においては,種々の過排卵誘発法が用いられているが,あらゆる過排卵誘発法に対し,十分な卵胞発育の認められない,いわゆるpoor responderもしばしば経験することがある.また,Garcia1)らの報告以降,このpoor responderに関する報告も,散見するようになってきた.最近,hMG療法の際に成長ホルモン(GH)を併用するGH-hMG療法の有用性2-5)や,GnRHaを微量に減ずる方法により高い妊娠率を得た報告6)も認められるようになったが,poor responderに対する効果的な排卵誘発法はいまだ確立されていないのが現状である.本稿では,われわれが行っているPoor responderに対する排卵誘発法の試みに,最近の新しい知見も加え紹介する.
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