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婦人科領域 GQ-27 婦人科がん症例の血栓症対策のknacks and pitfalls は?
川口 龍二
1
,
小林 浩
1
1奈良県立医科大学産科婦人科
pp.1521-1528
発行日 2017年10月31日
Published Date 2017/10/31
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000192
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深部静脈血栓症(DVT)は,静脈内から血栓が進展・遊離すると肺血栓塞栓症(PE)が発症し,両者は併せて,静脈血栓塞栓症(VTE)と呼ばれている。現在DVT の診断は,その簡便性・低侵襲性から下肢静脈エコーで行われることが多い。一方,PEの診断は,海外では肺換気・血流シンチグラムを用いることが多いが,わが国では胸部造影CT で行われることが多い。DVT の治療方法としては抗凝固療法が第一選択であり,その治療目標は血栓症の進展・再発の予防と肺血栓塞栓症の予防にある。ほかに,血栓の広がりや患者の全身状態を考慮して,血栓溶解療法,カテーテル治療や下大静脈フィルターなどを用いる。
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