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周産期領域 GQ-10 妊娠中期の胎児エコーのknacks and pitfalls は?─中枢神経
市塚 清健
1
1昭和大学横浜市北部病院産婦人科(准教授)
pp.1379-1386
発行日 2017年10月31日
Published Date 2017/10/31
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000175
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胎児中枢神経のエコー検査に関して完成された共通の観察項目,いわゆるスクリーニング項目はないといってよい。一方で,ある程度共通のスクリーニング項目が日常臨床現場においては必要となる。このような状況から日本産科婦人科学会周産期委員会から胎児形態異常観察項目が公示され,産科診療ガイドライン2017 においてもその内容が盛り込まれた。海外では国際産婦人科超音波学会からも妊娠中期胎児中枢神経スクリーニングに関しての観察項目が示されており,これら2 つを参考に施設ごとにあった独自のスクリーニングが行われているのが現状と思われる。本稿ではこれら2 つのスクリーニングの違いやスクリーニングを行う際のknacks and pitfalls(要点と盲点)について述べる。
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