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婦人科領域 GQ-22 子宮頸がん症例に対する妊孕性温存療法は? 微小浸潤症例への対応は?
小林 裕明
1
1鹿児島大学医学部産科婦人科(教授)
pp.1481-1488
発行日 2017年10月31日
Published Date 2017/10/31
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000187
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浸潤子宮頸がん患者に対する妊孕性温存療法である子宮頸部摘出術の需要は年々増してきている。円錐切除術では根治性が保証されない微小浸潤がん症例には子宮頸部摘出術が適応となるが,画一的に広汎術式を行うのではなく個々の症例に対する正確な進行期診断の下,準広汎あるいは単純子宮頸部摘出術を適切に適用していくのが肝要と思われる。本術式はまだ30 年ほどしか歴史のない比較的新しい手術療法であるため,今後も慎重に症例を重ね,エビデンスを高める必要がある。
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